息子と娘へ

いよいよ 離婚が近づいたある日

私は息子と娘を座らせた



「もうすぐ 離婚届けを出すんだけどね あなた達の親権なんだけど お母さんが決めるんじゃなく あなた達が決めるべきだと思うの」



「だから お父さんを選んでもいい」



ふたりは不思議そうな顔をして

「もちろん お母さんだよ」

と言った



私は

「よく考えて欲しい 今まではお母さんとお父さんと共働きで生きてきた お母さん1人になるって事は 今までとは違う我慢が必ずある」



「買って欲しい やって欲しいが通らなくなる。3人食べさせて行く覚悟だけど きちんと協力や覚悟をして選んで欲しい」



「だから 今返事しなくて大丈夫だよ またしばらくしたら 聞くから それまで真剣に考えて欲しいの」




そう言いました




息子へ強く言ってるつもりでした

息子は私とシンクロします

自分との境界線がなくなるのです



離婚前には言葉の暴力

壁に穴を開ける

沢山 甘い所がありました



離婚成立まで

転院した先で認知療法をしていましたから

私が何を言ってるのかは

ストンと入った様子でした



小さな家庭の社会で

共存して生きて行けないと言う事は

社会でも うまくやって行けないと言う事




きちんと 相手を思い

自分の意見を伝えようと努力する事



今でも息子が一生懸命やっていますが

本当に大切な事なのです


当たり前のように

ご飯があり

当たり前のように

お布団が綺麗で



当たり前のように

お金がある



そんな世界はなかなかありません



私は自立させていかなければ

なりません



きちんと 親権を選ばせた事は

良かった結果だと思います