反抗期

私が夜帰宅したある日

玄関の明かりを付けると

壁に穴が空いていました


「ん?」



長女が起きていて 私の方へ泣き顔で近付きます


「パパとお兄ちゃん?」

私が聞くと コクリと頷き

「すごかった…妹と寝室に逃げたけど…」



「パパ 殴ったの?」



「見てなかったけど たぶん…」




「理由は?」




「分からない…」




「そっか 分かったよ 怖かったね」

「今日は遅いから 寝なさい」

「妹と寝室にいてくれた事 ありがとうね」



とうとう来たか


そう思いました

同時に旦那が息子を殴るべき時に殴ったのか?

私はそうは思えませんでした



父親が子供に手を上げる時は2つ

「他人さまに迷惑を掛けた時」


「母親に暴言 暴力を働いた時」



そう子育て論を伝えてありましたが

当てはまるとは思えませんでした



ただ「感情的」に殴った

そう思いました




翌日 息子から話を聞きました

携帯を貸してくれると言っては

「もう嫌だね」と言われる

何回もされた


ずっと待ってるのに いい加減腹が立ち

「今のお父さんなら 勝てる」と思った

柔道技を掛けた



するとお父さんが関節キメて

押し倒し 殴った




「お父さんに勝てる」

この気持ち 言葉に私は引っ掛かりました



「そう お父さんの話も聞くから それからまた話しよう 」

「あなたが正しいようには聞こえない」

「けれど 腹が立つ理由は分かるよ」

「何度も約束守って貰えなかったら 誰でも腹が立つ」



そしてゆっくり起きて来た旦那を外に誘い

喫茶店で二人で話をしました



息子の話

思春期の話

父親が子供に手を上げる時の約束


「あなたを見て 育つのよ!」

女の私が感情的になるとは違う




帰宅した旦那は息子に

「ゴメンな…」と謝ってました

息子も「僕もごめんなさい」と謝ってました



それからも

旦那にはクドイ程

父親が子供に手を上げる時の約束を確認しまくりました




私に息子が「お前」と言った時

廊下から走って来て

息子の胸ぐらを掴み

「誰にお前って言った?」と言いました



鋭い目つきで

「父親」でした



私は「ありがとう」と後で旦那に言いました

「俺の女に何言うんだ!」位言ったら

惚れ直したのにと笑いました



「アホか」と旦那も笑ってましたが

そんな事もありました


反抗期

息子は自閉症候群

凄ましい日々



私一人では 難しかったと思います



父子関係

旦那 息子 娘




何が正解なんてないんだろうな



まだ14才の娘もスタンバイしてます



やっぱり 頭 心

ガス欠です