旦那のエピソード 7

旦那はまた長距離トラックの仕事に戻りました



それから 毎月の検診には付いて行きました



2年程経ち

総合病院から「個人病院」へ変わりました



血液検査の状態も良く

嬉しい転院でした



旦那は週末にしか帰宅しません

私は毎日 彼に電話をしました

「薬 飲んだかなー?」



「飲んだよ」




ん? もう薬無くなる頃じゃない???



「いつ 病院行くの?」


「あー 今仕事忙しくて 病院行けないわ」



「えー!? 行かないと駄目でしょ?」



旦那は「アスピリン」と言う薬を

毎日 死ぬまで飲まなければいけません



血液をサラサラにする薬です



「お前さー 仕事帰りに薬貰いに行ってくれる?」



仕方ありません

「分かった」と答えたこの日から

旦那は 病院へ行く時間を作らなくなりました




「いい加減 病院行ってよ!!」

「分かってるわ!!!!」



月に1度の病院の日は

スムーズには行きませんでした



「また 脳梗塞なるよ!!!!」




あまりに ムカついて旦那に言いました




そして

初めの脳梗塞から6年と少し…




また 旦那は脳梗塞になりました




トラックを降りる事になり

私がトラック用品を会社に取りに行った際




飲まないで クシャクシャ 大量に余ってる

「薬」を見ました




彼は何故 「飲んだ」と嘘をついたのか


彼は何故 「病院」へ行ってたのか




離婚するまで 聞いた事はありませんが




例え 半身不随になっても

助けたい



例え 半身不随になっても





そう思っていた気持ちが

何だったのか




分からなくなりました