息子の認知療法

言語コミュニケーションに障害があります


今日は息子のクリニックの日でした


ある日 息子から

「お母さん 聞いて貰いたいんだけど」と

切り出されました



2人で車に乗っている時でした



「ん? 何?」



「あのさー iPhone7が発売されるんだよね」

「でさ 僕の持ってるandroidも悪くはないんだけどね」



ここから androidとiPhoneの違いの説明が

30分近く続きました




「で 何の話がしたいの?」

私が聞きました



きっと もっと話たかったのに

私が中途半端に聞いてしまったのでしょう



息子は

「前さー 携帯買ってくれるって言って だいぶ僕騙されたじゃん!」



騙してなどいません

反論したくなるワードでしたが

「聞いてるよ」と冷静に聞きます



彼の特徴上 全ての話を聞いて

何が言いたいのか? 見つけます




「あの時 お母さんは 僕に買ってくれるって言ってたのに ずっと買ってくれなかったよね?」


「iPhoneが欲しいって言ってさ 違うのを推したよね? だからと言ってandroidが悪いって言ってる理由ではないけどさー」



「はっきり言って 約束守らなかったよね?」

「言ってる事とやってる事が違うって 大人としてどうなのよ?」



「子供に言ってる事がお母さんが出来てないよね?」



と機関銃のように話続けます



言葉の空いた時

「それについて 話がしたいのかな?」



とだけ聞きました



「いや 謝ったからとか それだけで僕の気持ちは腑に落ちないんだよね?」

と言って来ました




運転しながら

息子の話したい内容をまとめます



「携帯を買ってくれなかったと言うのは 待ってくれる?と君にお願いした時の話だよね?」



「僕はそこで待たないと 買って貰えないと思ったから待ったんだ!」



「そうか それは 感謝だね 待ってくれた事は助かったよ」

「で 君がお母さんに話したい内容は その事ではないよね?」


「箇条書きみたいに 区切って 話してくれるかな? 沢山言葉が出ているから 分かりにくくて 分かりたいから 話してくれる?」



すると 息子

「1度僕は我慢したから 次は僕の欲しい携帯を買って欲しい」



との事でした




回りくどい



非常に回りくどい




「なるほど それは約束しよう」

「ただね 発売されたから 買うって約束じゃないからね」



「それは分かってる」




ようは

「お母さん 僕前に携帯買って貰ったけど

自分で選んでないから 次は僕の欲しい携帯買ってくれる?」


「もうじきiPhone7が出るんだ」



ってだけなのです




クリニックで完結にまとめて質問しましたら



「お家では お母さんが認知させて行く事は大切ですし 必要です」

と言われました



息子へは自分の進むべき道への

イメージを持たせるようなカウンセリングでしたが




毎日 毎時間の頃よりは

本当に減りましたが



まだ まだ ゆっくり成長して行かなければ

いけません



きっと 息子の事ですので

きちんと自分に向き合って 一生懸命努力を重ねるとは信じてますが




私も 感情的になるのを堪え

聞く事に たまに疲れてしまいます



感情的になっても

何一つ 伝わりませんからね



息子の認知療法をしながら

私の「認知療法」をしています